[21日 ロイター] - 米ライフサイエンス大手ダナハーのジュリー・モンゴメリー最高経営責任者(CEO)は21日、製薬各社が新薬開発に人工知能(AI)の導入を進める中で、同社が恩恵を受ける好位置にあるとの見方を示した。
企業が標的とする薬剤の特定、分子の設計、研究の効率化のために機械学習モデルを活用するのに伴い、AIを活用した創薬への関心は急増している。AI技術は開発期間の短縮や研究生産性の向上につながると広く期待されている。
モンゴメリー氏は決算発表後の電話会議で「AIを活用した創薬を当社にとっての重要な長期的な機会ととらえている。ダナハーはこの市場を形作る上で独自の立場にあると考えている。率直に言って、当社は必要な構成要素を全て備えているからだ」と述べた。
ダナハーは、保有する広範な計測機器、分子デバイス、技術のポートフォリオが新興のAIを活用した創薬市場において競争上の優位性をもたらす可能性があるとし、全社的にAIの導入を加速させ、AI関連の提携関係を構築していると説明した。
モンゴメリー氏は「当社には先端AI開発企業から優先パートナーとして選ばれるだけの事業規模がある。現時点では業績面で財務的に重要性をもたらす段階には至っていないものの、受注や売上高にはすでに緩やかな恩恵が出始めている。事実、ライフサイエンス分野の顧客との会話では常に最前線の話題になっている」とし、顧客がAIを導入する中で同社が主導的なパートナーとなることを目指していると訴えた。