Philip Blenkinsop
[ブリュッセル 20日 ロイター] - 欧州格安航空大手ライアンエアのマイケル・オレアリー最高経営責任者(CEO)は20日、欧州の航空運賃が来年、「史上最大の値上げ」を迎えるとの見方を示した。航空各社がジェット燃料価格の高騰に対するヘッジをほぼ実施していないことが背景にある。
オレアリー氏はブリュッセルでの記者会見で、航空会社の倒産や買収の結果、来年の座席数が減るとみている。これにヘッジ対策が講じられていない状況が加わり、運賃は最大20%上昇するとの見通しを示した。
中東紛争により燃料価格が急騰し、ヘッジしていなかった航空会社の利益率が圧迫されている。
オレアリー氏は、ライアンエアやその他の欧州航空会社が2026年のジェット燃料について強力なヘッジポジションを保有しているとし、同社は27年3月までの期間について1バレル当たり67ドルで80%をヘッジしていたと明らかにした。
同氏は27年4月以降の期間については、大半の欧州航空会社がヘッジをしていないと言及。ライアンエアは来年の燃料費のわずか15%を1バレル当たり85ドルでヘッジしているが、スポット価格はその約2倍の水準にあるという。
一方、ベルギー政府が旅客1人当たりの航空税を現在の2ユーロから来年1月に7ユーロへ引き上げる計画を発表したことを受け、ライアンエアは冬季ダイヤでベルギー発着の20路線、計100万席超を削減すると発表した。