Valentina Za

[ミラノ 15日 ロイター] - イタリアの商業銀行2位ウニクレディトは15日、48%の株式を保有するドイツ銀行大手コメルツ銀行 の支配権獲得が欧州中央銀行(ECB)から承認されたと発表した。これにより、金融危機後として最大となる欧州銀行の越境買収計画がさらに前進する見通しとなった。

ウニクレディトは総額450億ユーロ規模の敵対的買収案を提示後、コメルツ銀行の株式を買い進めていた。ウニクレディトはコメルツ銀行に対する保有比率の30%という閾値を超えることや、「上限なくさらに持株比率を引き上げること」をECBが承認したと説明した。

また買収提案に関連する「残りの規制上の手続きと条件」を完了後、年内に議決権の約50%を取得し、コメルツ銀行の支配権を掌握できる見通しだという。

ウニクレディトは2年ほど前にコメルツ銀行の株式取得を開始。コメルツ銀行からの激しい反対や、ドイツ政府からの批判を受けながらも持ち株比率を高めてきた。

ウニクレディトのアンドレア・オルチェル最高経営責任者(CEO)はコメルツ銀行に対し、策定した経営戦略に則って利益を増やすように要求する一方で、両行の完全合併を2029―30年に先送りしていた。

オルチェル氏はコメルツ銀行の株式取得が完了し次第、同行の監査役会と経営陣を刷新することを示唆している。27年の定時株主総会を待たずに、株主の承認を求める方針だ。

ドイツ政府側はオルチェル氏との協議で、コメルツ銀行のドイツ・フランクフルトにある本社を維持し、雇用を守り、ドイツ企業への融資を継続するように要求している。

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