Mariko Sakaguchi
[東京 16日 ロイター] - 富国生命保険は、2026年度下期一般勘定資産運用計画で、円建て公社債の残高を引き続き増加させる方針を示した。超長期国債や事業債を中心に積み増す。一方、外貨建て公社債の残高は減少を予定し、内外株式の残高は横ばいを見込む。
執行役員・財務企画部長の小野寺勇介氏が15日、ロイターとのインタビューで述べた。
円貨建て公社債の残高は10月時点で全体で1650億円増加の計画で、上半期は1100億円増加する見込み。下半期も引き続き、20年や30年の超長期債や20年以下の事業債を中心に550億円程度積み増していく。
今年度の日本国債10年物利回りのレンジは2.70―3.50%、年度末は3.30%を想定。年度末予想は4月時点の2.30%から1%ポイント切り上がった。、30年債利回りのレンジは3.70―4.60%、年度末は4.40%を想定。
小野寺氏は「現行の利回り水準は2%までの日銀利上げを相応に織り込んだとみており、絶対水準面からは買いやすい一方で、財政政策など不透明感が引き続き強い状況だ」と指摘。高市早苗政権から市場へ配慮する発言などで、財政政策への警戒感は若干和らいでいるものの、「具体的な数字が見えない限り、その懸念は完全には払拭されにくい」とし、長期・超長期金利への上昇圧力は残りやすいとの見方を示す。
日銀の金融政策については、年度内に2回の追加利上げ実施を予想。ターミナルレート(利上げ最終到達点)については、1.75―2.00%付近を見込む。
外貨建て公社債の残高は全体で250億円減少させる計画で、上半期は150億円減少する見込み。下半期も引き続き、ヘッジ付き外債は残高ゼロを維持し、オープン外債は引き続き減少する。償還分の再投資は見送る方向であるものの、円金利との相対感や外部環境を見極めながら機動的に対応していく。
米金融政策については、米連邦準備理事会(FRB)による年度内の2回の利上げ実施を見込む。今年度のドル/円の想定レンジは150─165円、年度末は158円。
株式は、下半期も国内、海外ともに残高は横ばいの見通し。株価が高値圏で推移する中、含み益を実現し、より高い収益成長を期待できる銘柄へ入れ替えていく。下半期も、プライベート・エクイティ(PE)などオルタナティブは残高を増加し、不動産も残高を小幅に拡大する。
26年度下半期の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。
日本国債10年物利回り 2.70―3.50%(年度末3.30%)
米10年債利回り 4.50─5.60%(同5.40%)
日経平均 5万8000─7万3000円(同6万9000円)
米ダウ 4万7000─5万6000ドル(同5万3000ドル)
ドル/円 150―165円(同158円)
ユーロ/円 170―190円(同180円)