8月に開催された「東京おもちゃショー2026」。前編ではAIを取り入れた玩具の進化を紹介したが、会場でもう一つ存在感を放っていたのが、長年愛されてきたキャラクターの底力だ。ポケットモンスターとたまごっちは今年30周年を迎え、ウルトラマンは60周年。リカちゃんも2027年に60周年の“還暦”を控える。
各社が周年企画や復刻商品、現代のファンの楽しみ方に合わせた関連グッズを打ち出していた。懐かしさを呼び起こすだけでなく、新たな世代を取り込みながら、定番キャラクターをいまの市場に合わせて更新するリバイバルの動きが広がっている。
記事前編はこちら:少子化でも成長続く「玩具」市場…カギは「心を持つ仲間」になったぬいぐるみと、AI同士の融合

周年をきっかけに、定番を「いまの商品」へ
ポケットモンスターのブースでは、モンスターコレクションの巨大ジオラマや「ぽこ あ ポケモン」のフォトスポットなど、来場者が作品世界に触れられる展示が目を引いた。なかでも象徴的だったのが、1997年発売の「ピカチュウ1/1」ぬいぐるみの復刻だ。
高さ約40センチのピカチュウは、当時を知るファンには思い出を呼び起こし、初めて見る世代には新鮮に映る。過去の商品をそのまま懐かしむだけではなく、世代の異なるファンが同じキャラクターを楽しめるようにする。周年は、IPの底堅い価値をあらためて提示する機会にもなっている。
「平成レトロ」を追い風に、たまごっちが再び脚光
1996年に登場したたまごっちは、国内外の累計出荷数が2025年7月時点で1億個を突破した。近年は「平成レトロ」ブームとも重なり、かつて遊んだ世代が懐かしさから手に取る一方、当時を知らない若い世代にも新鮮な玩具として受け入れられている。
2026年1月から始まった30周年イヤーには、六本木ミュージアムで「大たまごっち展」が開かれ、全国各地でもポップアップストアが展開された。東京おもちゃショーでも新商品や記念グッズが紹介され、シリーズが過去のヒット商品にとどまらず、時代に合わせて更新され続けていることを印象づけた。

リカちゃんも2027年に60周年
1967年に発売されたリカちゃんは、2027年に60周年を迎える。タカラトミーのブースからも、大きな節目を前にした期待感がうかがえた。リカちゃんは、着せ替えや人形遊びの定番として子どもたちに親しまれてきただけでなく、近年は大人のファンも意識した展開が重ねられている。