2026年8月下旬、東京ビッグサイトで「東京おもちゃショー2026」が開かれた。その会場を回って強く感じたトレンドは、「AI×ぬいぐるみ/コンパニオン」の急速な広がりだった。
東京おもちゃショーの背景
「東京おもちゃショー」は日本玩具協会が主催する、国内最大級の玩具見本市である。一般公開日と商談日(バイヤー向け)の二段構えで開催され、コロナ禍からの回復を経て、来場者数は過去最多クラスで増加傾向を辿る。
近年は海外バイヤーや海外メーカーの出展も増加しており、国内向けの展示会という枠を超えて、国際見本市としての性格を強める。国内の玩具市場は、少子化でも拡大の一途を辿り、直近の発表では過去最高の1兆1,664億円となり、5年連続で過去最高を更新し続けている。
最近のトレンド「リバイバル」と「AI・ロボット」
会場ではいくつかのトレンドが際立った。
まず目立ったのは「平成レトロ/リバイバルブーム」。近年はたまごっちやベイブレードなど90年代に一世を風靡したキャラクター・おもちゃが軒並み再流行し、その潮流が一段と加速している。
背景にあるのが「周年ラッシュ」だ。ポケットモンスター(ポケモン)とたまごっちはそれぞれ今年30周年で、ウルトラマンは今年、リカちゃんは来年2027年に60周年、すなわち還暦を迎える。老舗IPの節目の年が重なり、会場全体が祝祭のムードに包まれていた。世代交代というより世代間交流で、親子など世代を超えて楽しめる場になっているのも印象的だった。
そしてもう一つのトレンドが「AI・ロボットとの融合」である。会話AIを搭載したぬいぐるみやコンパニオン型ロボットが、いよいよ本格的に商品化されつつある。シャープに代表される電機大手の参入が、その象徴と言える。