トランプ米大統領は24日、中国の習近平国家主席をホワイトハウスに迎えた。華やかな国賓訪問の一環として行われた首脳会談では、貿易や人工知能(AI)、さらには激しさを増す両国の戦略的競争が主要な議題となった。

今回の会談の主なポイントをまとめた。

貿易休戦延長は2カ月

ベセント米財務長官によると、両国は会談で11月に期限を迎える予定だった貿易上の「休戦」を延長することで合意した。ただ延長期間はわずか2カ月にとどまった。

ベセント氏は、この延長によって両国は「経済面で何ができるのかを検討するための時間をさらに確保できる」と説明したが、長期的かつ安定した合意を固めたわけではない。関税、中国による米国製品の購入、レアアース(希土類)の供給、技術関連の規制といった中心的な問題は、次回の交渉へと先送りされた形だ。

ベセント氏は23日、中国が以前の合意で約束した2500万トンの大豆購入については義務を果たしている一方、その他の農産物を170億ドル購入するという約束については遅れが生じていると述べた。複数の米政府高官の話では、レアアースの供給についても合意した水準に達していない。こうした状況は、両国間に依然として大きな隔たりが残っていることを示している。

企業にとっては、これまで何度も経験してきた不安定な状況が続くことになる。当面、関税率は低い水準に抑えられるものの、企業は引き続き目まぐるしく変化する政策環境を前提に経営判断を下さなければならない。

新たな期限は来年1月10日。年内に深センとマイアミで2つの多国間首脳会議が予定されている。このためトランプ氏と習氏には、より恒久的な合意に向けて協議を深める機会がさらにあるとみられる。

台湾問題で「慎重な対応」要求