その点、アメリカでは数年での転職が前提の文化なので、大胆な挑戦をしやすいと感じます。日本だと過去の実績が重視されがちですが、アメリカは実績よりもサービス自体の良さで意思決定できる。それも転職文化と地続きだと思います。

また、成功する起業家は楽観的な人が多いです。悲観的な人は分析力があって賢く見えますが、結局リッチになっているのは楽観的な人のほうが多い。できない理由はいくらでも出てくる中で、いかにやりたい理由を優先できるか。これは起業だけでなく新規事業などでも大事ではないでしょうか。

サイエンスフィクションからフィクションがなくなる日

──現在スタートアップへの投資トレンドというと、AI花盛りだとは思いますが、内藤さんが注目している動きはありますか。

やはりAIは大きな割合を占めますし、フィジカルAIと宇宙も伸びています。2026年6月にSpaceXが過去最大規模のIPOを果たして、いよいよ本格的に宇宙スタートアップが盛り上がっています。イーロンが「サイエンスフィクションからフィクションをなくす」と語っていた世界が近づいているなと。今の技術なら3か月ほどで火星に行けるようになるという声もあり、急に現実味を帯びてくるんですよね。

宇宙もフィジカルAIも、ルールが未整備な領域に踏み出せるのが、アメリカの強さだと思います。自動運転のWaymoも、日本ならすぐには走らせられない状況でも、路上を走っているのが普通の光景になっている。多少のリスクを許容できる文化があるからこそ、新しい産業が生まれるんだと思います。

WhatやHowは真似できても、Whyは真似できない
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