『GTA VI』のゲームプレイが、中国の暗黙のルールにぶつかる

「グレート・ファイアウォール」の内側から実際に何人が接続しているのかを正確に把握するのは難しい。しかし中国から『GTAオンライン』をプレイしている者たちは、実際の所在地を隠すVPNを利用している。

同じ方法で、中国の熱心なネットユーザーたちはX(旧ツイッター)を利用し、中国で最も有名な芸能人たちはメタのインスタグラムでファンに近況を伝えている。

ただし、問題がある。中国におけるVPNはグレーゾーンに存在しており、国家のネット検閲当局は、その違反を取り締まるほどの価値がないと判断すれば介入しないこともある。

逆に、取り締まる価値があると判断されれば、政治的に敏感なSNS上のコンテンツは、わずかな時間で消し去られる。

Redditでは「敬愛する毛主席が世界的に有名なゲームにカメオ出演することが、なぜ侮辱になる?」と問いかけられていた。また、『GTA VI』が本当に毛沢東を出演させていたとして、それは中国への侮辱に当たるのか、と疑問を呈したユーザーもいた。

その不確実さこそが重要だ。ロックスターは、このNPCが毛沢東だとは述べておらず、毛沢東をモデルにしたという証拠もない。しかし中国語圏のゲーマーたちは毛沢東に見えると感じ、念のため、その名前を文字にすることさえ恐れていた。

これこそ、習近平政権下で高度な監視が行われている中国における自己検閲の力だ。中国のゲーマーが、米大統領を戯画化した人物が登場する作品をプレイする可能性は高い。しかし、中国の指導者をゲーム内で目にする可能性は、ほぼ皆無だ。

『GTA VI』のたった一つの顔が検閲の試金石になり得る
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