Lucy Craymer
[ウェリントン 13日 ロイター] - ニュージーランド保安情報局(NZSIS)は、中国政府傘下の天文研究所がニュージーランドに衛星追跡インフラを設置しようとした計画を阻止したと発表した。13日に公表されたスパイ活動に関する年次報告書で明らかにした。
NZSISによると、中国科学院傘下の紫金山天文台が、その設備が軍事的に価値のある情報を収集できることをおそらく認識していなかったニュージーランド企業を通じて、地上型宇宙インフラの設置を試みていた。その企業の名称や、計画がどのように阻止されたかについては明らかにしなかった。
報告書は、ニュージーランドに対して大規模なスパイ活動を行っていると検知した国は中国だけだと指摘した。
NZSISのアンドルー・ハンプトン局長は「過去12カ月間に確認された悪意ある行動や活動は、ニュージーランドのような国の規模や南太平洋に位置するという地理的条件に鑑みると、さらに脅威的なものであることが明らかになっている」と語った。
在ニュージーランド中国大使館と紫金山天文台はコメント要請に応じていない。
NZSISは、中国の諜報機関が、同局が直面する最も活発なスパイ活動の脅威だと指摘する一方で、この調査結果がニュージーランドの団体による中国企業との取引や協力を妨げるべきではないと注意を促した。
NZSISは、中国の国家安全法により、中国の個人や組織が、データや知的財産、システムへのアクセス権の引き渡しを含め、諜報機関の要求に従うことを強制される可能性があると指摘した。紫金山天文台のケースについては、NZSISは、収集されたデータはいずれも自発的に中国政府に引き渡されていたと分析した。