Stella Qiu

[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のケント総裁補は13日、現行の政策金利は「やや」制約的との認識を示す一方で、インフレリスクはなお上向きだとして追加利上げの可能性を示唆した。シドニーで開かれたイベント「ロイターネクスト」で述べた。

RBAは、中東危機を背景とするインフレ圧力を受け、今年2月以降、3回、計75ベーシスポイント(bp)の利上げを実施した。今週の理事会では2会合連続で4.35%に据え置いたが、ブロック総裁は会見で、個人的には利上げが再び必要になる可能性が「十分ある」とタカ派な見解を示していた。

4─6月のコアインフレ率は前年比3.6%となり、RBAの中長期目標である2-3%のレンジを上回った。

ケント氏は、「これまでにさまざまなリスクを指摘しているが、インフレに関しては非常に上振れ方向に傾いているというのがわれわれの認識だ」と述べた。金利が維持されるには「多くのこと」が良い方向に向かう必要があると指摘し、具体的に「ホルムズ海峡の通航が妥当な期間内に再開されること」と「生産性の伸び回復」を挙げ、これらが実現しなければ、金利をさらに引き上げる必要があるかもしれないと述べた。

今年実施した3回の利上げについて、需要の減速という意図した通りの効果が出ているとした。不動産価格の下落で住宅融資の伸びは鈍化し始めており、いずれ支出が抑制され始めるとの見方を示した。

ケント氏は、世界的に活発な人工知能(AI)関連投資が逆回転する可能性はあるものの、「インフレ率の中銀目標回帰に向けて金融政策をどの程度引き締めるべきかに関し、こうした変化は、他の条件が同じであれば、引き締めの必要性を低下させる傾向がある」と述べた。

市場は12月までの0.25%追加利上げを約54%の確率で織り込んでいるが、投資家はそれで引き締めサイクルが終了する可能性があるとみている。ロイターのエコノミスト調査では、政策金利はピークに達したとの回答が大半を占めた。

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