Stella Qiu
[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のクリストファー・ケント総裁補は13日、シドニーで開かれたイベント「ロイターネクスト」で講演し、今年実施した3回の利上げは狙い通りの効果を発揮しており、金融引き締めが個人消費を抑制し、経済活動全体の減速につながっているとの認識を示した。
ケント氏は、金融引き締めが経済活動やインフレに完全な影響を及ぼすまでには「なお一定の時間を要する」と説明。住宅価格との連動性が高い住宅ローンの伸びは鈍化し始めており、特に新規住宅ローンの減少が顕著だと指摘した。
一方で全ての金融指標が同じ方向を示しているわけではないとしながらも「金融環境全体としてはやや抑制的な状態にある」との見方を示した。
政策金利については「現在のキャッシュレートは、当行が推計するさまざまなモデルに基づく中立金利の中心的な推計レンジの上限付近にある」と述べた上で、中立金利の推計には依然として大きな不確実性があると付け加えた。
RBAは今週の理事会で政策金利を年4.35%に据え置くことを決めた。今年2月以降では、根強いインフレ圧力を抑えるため合計75ベーシスポイント(bp)の利上げを実施。ブロック総裁は、理事会がインフレ率の低下ペースに懸念を抱いており、必要と判断すれば追加利上げを実施する用意があると強調している。
6月までの四半期のコアインフレ率は前年比3.6%となり、RBAの中長期目標である2-3%のレンジを上回った。
市場は、12月までに政策金利が4.60%へ引き上げられる確率を約75%と織り込んでいる。もっとも多くの投資家は、その場合は今回の利上げ局面の最終段階になるとみている。