Ben Blanchard Yi-Chin Lee
[台北 13日 ロイター] - 台湾国防部(国防省)は13日、年次軍事演習「漢光」の一環として、海軍と海巡署(海上保安庁)が連携し、中国による台湾封鎖を阻止する訓練を実施したと発表した。
台湾は長年、中国が封鎖や検疫措置によって島へのアクセスを遮断し、降伏を強要する可能性を懸念してきた。中国は6月に台湾の東方海域で「法執行パトロール」を実施し、米国など西側の懸念を招いた。
台湾国防部によると、海軍は海巡署の艦艇と共同で護衛および安全確保任務を遂行したほか、掃海艇が安全な航行ルートを確保し、想定上の商船を港まで誘導した。
海巡署は戦時には海軍を補助する役割を担う。訓練は12日に実施され、商船が誘導された港はいずれも東海岸に位置するという。
海巡署によると、海軍と共同で封鎖阻止訓練を行ったのは今回が初めて。
漢光演習は10日間の予定で先週始まり、中国が武力で台湾を掌握しようとする場合を想定したさまざまなシナリオに基づく訓練を行っている。
頼清徳総統は13日、台北市に隣接する新北市の病院で、緊急病棟に転用された地下駐車場を視察したほか、緊急時に物資がどのように配給されるかを確認するためスーパーマーケットも訪れた。
頼氏には、事実上の駐台湾大使に相当する米国、イスラエル、カナダの代表を含む台湾駐在の外交幹部が同行した。台湾はイスラエルから民間防衛の運用について学ぶことに意欲を示している。
頼氏はスーパーマーケットで、外交官らの同行について「われわれは地域の地政学的変化に単独で向き合っているのではなく、国際社会の共通の関心と協力とともに立ち向かっている」と述べた。
12日夜には演習の一環として、中国軍が台北に侵攻した場合に重要な攻撃目標となり得る橋に続く道路に、兵士らが金属製バリケードや有刺鉄線障害物、コンクリート障壁を設置した。
橋での訓練を視察した台湾国防安全研究院の研究員、キエ・チョン氏は「軍の計画には、必要であればこれらの橋を破壊し、人民解放軍がそれらを利用して河川を迅速に渡り進軍を続けることができないようにすることも含まれていると考える」と語った。