Summer Zhen Kane Wu Helen Reid
[香港/ロンドン 12日 ロイター] - 香港での新規株式公開(IPO)を控える中国発の格安衣料通販大手「SHEIN(シーイン)」は目標評価額を300億─400億ドルとしており、プライベート市場での評価額ピーク(約1000億ドル)を大幅に下回っているが、成長の鈍化、コストの上昇、市場環境の変化といった状況を踏まえて、その目標も妥当であるかどうかについて疑問を突きつけられている。
早ければ19日にも開始されるIPOに先立ち、プレゼンテーションに出席したり、直近の財務諸表を確認したりした5人の投資家は、シーインが2022年の資金調達ラウンドで1000億ドル近くの評価額をもたらした成長率に再び戻れるとは確信できないと述べた。
ある投資家は「将来はかなり厳しい状況になるだろう」と述べ、激しい競争による売上成長の鈍化や、中核ビジネスモデルへの圧力を指摘。経営陣は自社ブランドポートフォリオの拡大による機会を強調しているが、それが新たな成長の道筋となるかどうか疑問を呈した。
シーインにとって最大の課題は、成長の急激な鈍化が構造的なものではなく一時的なものであることを投資家に納得させることだ。
同社の売上高は23年に41.1%、24年に20.7%増加したが、調査会社コアサイトは、主要市場における通関制度の変更がコストを押し上げ、需要を圧迫しているとし、今年の伸び率は約2%に鈍化すると予想している。
投資家やアナリストらは、IPO申請書類で開示された顧客指標についても精査。25年の年間アクティブ顧客数は前年の2億3000万人から2億7300万人に増加したものの、購入頻度は年間約4回で横ばいだった。
これらの数値はシーインが引き続き新規顧客を引き付けているものの、エンゲージメントの著しい深化は示していないことを示唆している。
同社の広報担当者はコメントを控えた。