Rashika Singh
[12日 ロイター] - オランダ拠点の人工知能(AI)インフラ企業、ネビウス・グループが12日発表した2026年第2・四半期(4―6月期)決算は売上高が5億8230万ドルとなり、LSEGがまとめた市場予想の5億7275万ドルを上回った。主力事業であるAI向けクラウド部門の売上高が6倍近くに膨らみ、全体の売上高を押し上げた。
AIインフラへの需要急増を背景に、大型契約の獲得や価格の引き上げに成功した。ネビウスの株価はこの日、前日比で20%超上昇した。
ネビウスのアルカディ・ボロジ最高経営責任者(CEO)は、需要の拡大を「契約に基づく収益性の高い成長」に結び付けていると訴えた。
ネビウスは平均契約額が10億ドルを超えるAI向けクラウド契約を4件結び、契約総額は4倍近くに膨らんだ。新規顧客の契約額は9倍超に跳ね上がった。
第2・四半期の設備投資は約57億ドルに達し、調査会社ビジブル・アルファがまとめた市場予想の47億ドルを上回った。画像処理装置(GPU)やデータセンターの拡張に積極的な投資を続けたことが要因。
調査会社イーマーケッターのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏は、競争が激化する中でもAI向けクラウド容量の需要が急増し続けていることを認めながらも「より大きな問題は、その需要がAI業界そのものを超えて、どれほど多様化しており、持続性があるかという点だ」と指摘した。
ネビウスは第2・四半期に締結した1メガワット当たりの年間契約額が2000万ドルを超えるAI向けクラウドの契約が第4・四半期終盤に稼働を始めるとの見通しを示した。
増大する電力需要に対応するために26年の契約電力目標を5ギガワットとし、従来の4ギガワット超から引き上げた。27年以降は米国の家庭約75万世帯分の電力に相当する年間1ギガワット超のペースで引き上げる見通しだ。
同社は26年に受け取る顧客からの前払い金が90億ドルを超える見通しで、契約確約額は400億ドルを超えていると明らかにした。