[ロンドン 10日 ロイター] - 英政府は10日、イングランドの約4分の3が干ばつ状態にあると明らかにした。乾燥した天候の長期化が農業、水道供給、野生生物に一段と深刻な影響を及ぼしている実態が浮き彫りになった。
イングランドの71.3%が現在、極めて少ない降雨量と高温が重なって発生する「フラッシュドラウト(急性干ばつ)」に見舞われており、国土のほぼ半分が干ばつと宣言された7月下旬から拡大した。
干ばつ地域には4500万人が暮らしており、2700万人が水の使用を制限されている。
英国は今年5回目となる熱波に見舞われており、イングランドとウェールズの7月の降雨量は暫定値で過去190年で最も少なかった。
ハーディー水道担当相は声明で「農業従事者が敷地内にため池を造成しやすくするなど、支援を強化している」と述べた。
政府によると、河川、貯水池、地下水の水位が低下し続けている一方、高温と乾燥が続いているため山林火災のリスクが高まっている。また暑さで繁殖期の鳥類、両生類、淡水魚の個体数にも影響が出ているという。
保健当局は先月、今年に入り国内で推計2877人が暑熱関連で死亡したと明らかにした。