Deborah Mary Sophia
[11日 ロイター] - 人工知能(AI)向けクラウドサービスを手掛ける米コアウィーブが11日発表した第2・四半期決算は、売上高が市場予想を上回り、損失も予想より小幅にとどまった。AIクラウドサービスへの旺盛な需要が業績を押し上げた。同社は2026年通期の設備投資計画を上方修正し、株価は時間外取引で一時14%超上昇した。
受注残高の急増、値上げの効果、年内の計算能力追加投入を追い風に、通期の売上高と調整後営業利益の見通しも引き上げた。
コアウィーブや競合のネビウスなど、他のテクノロジー企業向けにハードウエアやクラウド容量を提供する「ネオクラウド」と呼ばれる企業は、法人によるAI投資の拡大を背景に需要が急増している。米半導体大手エヌビディアと密接な関係を持ち、同社製AI半導体の主要供給先として知られるコアウィーブは、今年に入り複数の有力顧客を獲得。メタや対話型AI「クロード」を開発するアンソロピックとクラウド容量供給契約を締結した。
6月末時点の受注残高は1042億ドルで、3月末の994億ドルから増加した。さらに同社は、第3・四半期に入ってから新規顧客による純増契約額が250億ドル超に達したことを明らかにした。
マイケル・イントレーター最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で「われわれは全ての面で計画を上回る成果を上げた。これまで構築してきた営業レバレッジが業績に明確に表れ始めている」と述べた。また、短期的な処理能力は事実上完売しており、「一段と有利な条件で」計算能力に関する契約を確保していると語った。
同社は急増する需要に対応するためインフラ投資を拡大しており、通期の設備投資見通しを350億─390億ドルと、従来の310億─350億ドルから引き上げた。
ザックス・インベストメント・リサーチの株式ストラテジスト、アンドリュー・ロッコ氏は「巨額の契約済み受注残高が、まれに見る数年先までの売上高の見通しを保証している」と指摘した。
コアウィーブによると、現在の受注残高の半分超は、顧客への提供がすでに始まっている契約に関連するものだという。
第2・四半期の売上高は25億8000万ドルと倍以上に増加し、LSEG集計によるアナリスト予想平均の25億6000万ドルを上回った。
調整後の1株当たり損失は1.03ドルで、アナリスト予想の1.20ドルの損失より改善した。
第2・四半期の設備投資額は94億ドルと前期の68億ドルから増加し、前年同期の29億ドルも大きく上回った。また第2・四半期中に8カ所のデータセンターを新たに追加し、稼働中のデータセンターは世界全体で51カ所となった。