[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対しほぼ横ばいで推移した。市場では、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方を見極めようと労働省が12日に発表する7月の米消費者物価指数(CPI)に注目が集まっている。

終盤の取引で円は対ドル で0.01%高の159.28円。日米両政府は7月末、円が対ドルで約40年ぶりの安値に下落したことを受け、円相場を下支えするための協調介入を実施。ただその後も円相場の先行きには不透明感が残り、追加介入の可能性も意識されている。

市場関係者は、経済のファンダメンタルズが改善し、日銀が利上げを再開するまで円が軟調な状態から抜け出すのは難しいと指摘。スコシアバンクの通貨ストラテジスト、エリック・セオレ氏は「良好なファンダメンタルズが示されるまで、円相場は下落を続ける」との見方を示した。

一方、ラボバンクのシニア外為ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は「7月の米CPIが市場予想を下回る弱い内容になれば、ドル相場は下落する」とし、「日本当局が再び介入に動くと予想するのは早過ぎるかもしれないが、ドルの下落に再介入への警戒感が重なれば、ドルが対円で再び160円台に乗せる可能性は低下する」と述べた。

米国では労働省が7日発表した7月の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想外に減少したほか、過去2カ月分の雇用者数も大幅下方改定されたことで、FRBによる9月の利上げ観測が後退。金利先物市場では現在、9月15─16日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定される確率は50%と織り込まれており、1週間前の58%から低下した。

労働省が12日に発表する7月のCPI統計などでインフレが再び上昇していることが確認されれば、FRBによる利上げ観測が再燃するが、インフレ鈍化が続けば利上げ観測は一段と後退する可能性がある。スコシアバンクのセオレ氏は「インフレ鈍化の流れが続けば、利上げが実施されるとの見方を正当化するのは難しい」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は0.06%高の99.83。ユーロ/ドルは0.02%安の1.154ドル。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は11日の会合で政策金利を4.35%に据え置くと決定。ただ、国内の経済およびインフレの見通しにはなお不透明感が高く、必要であれば追加利上げに踏み切る可能性もあるとした。

豪ドルは対米ドルで0.06%高の0.7056米ドル。

ドル/円 NY終値 159.27/159.30

始値 159.22

高値 159.36

安値 159.07

ユーロ/ドル NY終値 1.1540/1.1544

始値 1.1536

高値 1.1548

安値 1.1534

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