[10日 ロイター] - JPモルガンは10日、S&P総合500種の年末目標を7800から8000に引き上げた。企業業績の良好な見通しや、ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)による人工知能(AI)投資を巡る懸念緩和を理由に挙げた。強気な見方が広がっており、年末までに8000の水準に達すると予想する証券会社はこれで少なくとも7社となった。
新たな目標は、直近終値から約3.1%の上昇を見込む。
JPモルガンは、第2・四半期にはAI投資増の恩恵がより明確になったと指摘。特にグーグル、アマゾン、マイクロソフトにおいて顕著であり、強力なクラウド成長、受注残の拡大、キャッシュフローの可視性向上が、投資家が抱く支出に対するリターンへの懸念を和らげたとした。
「高水準の受注残が計上収益に変換されるにつれ、クラウドの成長は引き続き十分にサポートされるはずだ。これは増加するAI設備投資を裏付け、受注カバー率を強化し、ROIC(投下資本利益率)への懸念をさらに緩和するのに役立つ」とした。
JPモルガンは、S&P総合500種の1株当たり利益(EPS)予想も上方修正し、26年が365ドル、27年は420ドルとした。従来予想は26年が350ドル、27年が390ドルだった。
予想株価収益率(PER)目標は約20倍に維持した。金利上昇、地政学リスク、ならびに大量のエクイティおよび債券発行の供給を理由に挙げた。
LSEGのデータによると、7日朝までに4─6月決算を発表したS&P総合500種企業436社のうち、アナリスト予想を上回ったのは85.1%で、1994年以降の長期平均である68%を大きく上回った。