
2041年にはどういう事態になるか。3つのシナリオを立てると<表1>のようになる。最初は、2025年の大学入学者(64.6万人)が維持されるとしたケースだ。この場合、大学進学率は90.9%になる。同世代の9割が大学に行くなど、まずあり得ないだろう。今の入学者数(パイ)の維持は難しい。
2番目は、2025年の大学進学率(58.6%)が維持されるとしたケース。「大学進学率はもう天井で、これ以上は伸びない」という見方もある。そうなった場合、2041年の大学入学者数は41.6万人、現在の6割ほどにまで目減りする。多くの大学が撤退を余儀なくされる、悲観予測だ。
最後は、大学進学率が今よりも伸びて70.0%となるケース。これは、もしかしたら現実味があるかもしれない。だがこの場合でも、2041年の大学入学者は49.7万人で現在の4分の3ほどとなる。大学の閉校が相次ぐことに変わりはない。
もっとも、大学は18~22歳の若者を教育するだけの場ではない。研究機関としての性格もあるし、成人層の生涯学習需要に応える機能もある。また、地域の問題を解決する「知」のセンターとしての役割も期待されている。役割を革新して存続することもできなくはないだろう。
<資料>
文科省「学校基本調査」
国立社会保障・人口問題研究所『将来推計人口』(2023年)
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