<発言がいちいち嘘八百すぎて「テレビ生中継NG」を食らったトランプ。アメリカ出身芸人のパックンが、「Pants on fire(ズボンが燃えている)」中のトランプの煙たい「嘘」を解説>

カナダで大規模な山火事が! 300万ヘクタール以上が燃えてしまい、その煙は米フロリダ州にまで届いた。しかし、それよりも煙たい存在が……!

トランプ米大統領のズボンが燃えている、つまりPants on fireを絵で表している。日本語の「お尻に火が付いた」が由来の慣用表現だ。いや、ウソだ。Liar, liar, pants on fire, hanging from a telephone wire(ズボンに火が付いて、電線からぶら下がっているウソつき、ウソつき)という、からかい文句から来ている。それが略されて、Pants on fireはウソ付きを指す。僕はもちろん言われたことがないけど。あっ、ズボンが!

ほら吹き大統領。これは誹謗中傷ではなく、客観的な評価だ。ワシントン・ポストがまとめたところ、1期目の間、トランプの「真実にそぐわない主張」は3万回以上あった。ピーク時は1日に503回。ギネス記録でも目指しているのだろうか。

環境問題、移民、外交、経済、教育などなど、あらゆる分野においてほらを吹いているが、特に悪質で今も繰り返しているのが選挙関連のウソ。7月にも2020年の大統領選挙とアメリカの選挙制度について演説を行ったが、高視聴率を狙ってわざわざゴールデンタイムにセッティングしたのに、主要テレビ局は「不真実な主張を恐れて」生放送で中継しないことにした。

その判断は正解! 予想どおり、中国が選挙に介入した!とか、バイデン政権下のFBIが選挙不正をほったらかした! 28万人近くの米国籍を持たない人が選挙登録している!などと、その主張は真実から著しく逸脱していた。政府発表の資料を見ると、中国の介入がなかったこと、トランプ政権下のFBIが調査したところ当時のFBIに犯罪行為はないと判断されたこと、米国籍を持たない人は選挙登録者の0.04%にすぎないこと、つまり「真実」がトランプの主張とは異なることがすぐ分かる。

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