ウクライナがクリミアを完全封鎖していない理由

バロスに言わせれば、ウクライナは意図的にクリミアを完全封鎖しておらず、今も出入りは可能だ。「一般的に、相手が踏ん張って最後まで戦うのではなく撤退する気になるよう、逃げ道は残しておくものだ」

ロシアにとってクリミアは、貴重な戦略地政学的資産だ。ロシアが誇る「不沈空母」として、黒海地域全体に空軍力と海軍力を展開するプラットフォームの役割を果たす一方、セバストポリを主要港とするロシア黒海艦隊は、ウクライナの穀物輸出などを締め付ける武器になってきた。

このロシアの「要塞」を脅かすウクライナは、敵国民にメッセージを発している。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の約束と裏腹に、2014年のクリミア侵攻はロシアに安全をもたらしていない、と。

Foreign Policy logo From Foreign Policy Magazine

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 がん個別化医療が救う命
2026年9月15日号(9月8日発売)は「がん個別化医療が救う命」特集。

ゲノム医療から「自分に合う治療」を探す時代へ[PLUS]手記「ステージ4のがんをクスリで治す」(ジャーナリスト・金田信一郎)

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます