ロシア併合下の地域では、既に燃料不足が

「南部前線への燃料供給を阻めば、ロシア軍の物資輸送が麻痺し、部隊は孤立する」と、ウクライナのシンクタンク、ウクライナ安全保障協力センターのセルヒー・クザン所長は指摘する。「ロシア併合下の地域では、既に燃料が不足している。軍事装備の使用が制限され、補給活動に悪影響が及び、部隊交代や負傷兵搬送、武器供給も困難になる」

ウクライナ国防省は5月下旬、戦略的な「物流封鎖」によって、クリミアをロシア本土から切り離された「孤島」に変えると宣言した。展開中の組織的な多面作戦の目的は、ウクライナ南部に展開するロシア軍部隊への補給路を断つことだ。

クリミアはロシア軍にとって、南部前線全体の重要な補給拠点兼後方基地になっている。クリミアへの物資輸送を不可能にする一方で、重要なインフラを破壊して、ロシアによる占領の「自然消滅」を目指すと、ウクライナのミハイロ・フェドロフ国防相(当時)は発言した。
思惑どおりにいけば、ウクライナは反撃に転じ、領土を奪還できる。そうした事態はまだ起きていないが、ロシア側が喧伝してきた夏季攻勢にも進展は見られない。

「ウクライナは戦場を形成中だ」と、米シンクタンク、戦争研究所(ISW)のアナリスト、ジョージ・バロスは語る。「おそらく数カ月間、ロシア軍の前線を脆弱化させた後で、反転攻勢に出る可能性がある」

クリミアではロシア連邦保安局関係者が増加?
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