ロシア本土から、ロシア併合下のクリミア半島とウクライナ南部に向かう主要補給路の路肩には、炎上し、焼け焦げたトレーラーやタンクローリー、各種の軍用車数百台が列を成している。いずれも、目的地にたどり着けなかった輸送用車両の残骸だ。

【動画】高速道路には燃えるタンカーが散乱…ウクライナのドローン攻撃によりクリミアの主要補給路が壊滅する様子を捉えた動画

ロシア南部の補給拠点ロストフナドヌーと黒海沿岸を最短距離でつなぐ全長約630キロの補給路は、今やウクライナ・ロシア両軍の兵士から「死のハイウエー」と呼ばれている。

ウクライナ軍は4月前半以降、ドローン(無人機)の波状攻撃で補給路を無効化している。海上輸送や鉄道輸送は既に機能不全で、クリミアに至るルートは事実上、ロシアとクリミア東端を結ぶクリミア大橋(ケルチ橋)しか残っていない。

その肝心の橋も相次ぐ攻撃を受け、通行量は激減している。しかも、橋を渡る車の大半が目指すのはロシアだ。6月後半には、クリミアを脱出しようとする車で大渋滞していた。

クリミアの包囲状態は、夏休みを同地で過ごそうとするロシア人観光客を悩ませているだけではない。ロシアに併合されたウクライナ南部ザポリッジャ州やヘルソン州は大規模な燃料・弾薬不足に陥っている。

危機に拍車をかけているのが、石油精製施設に対する攻撃だ。ロシアの石油精製能力は約25%低下し、国内各地で燃料が不足している。

クリミアの最大都市セバストポリでは、何日間も停電が続いている。ロシアが創設したクリミア自治共和国のセルゲイ・アクショーノフ首長は6月21日、一般市民へのガソリン販売を停止し、燃料供給は国家・政府機関に限定すると発表した。

ロシア併合下の地域では、既に燃料不足が
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