自分を辱めるために仕組まれた嫌がらせと激怒

宮殿側が宿泊を拒んだ背景には英大衆紙デーリー・メールの発行元に対するヘンリー王子のプライバシー侵害訴訟の判決が重なったことが影響した。国王が争いに巻き込まれるのを側近たちが恐れたとされるが、ヘンリー王子は自分を辱めるために仕組まれた嫌がらせと激怒している。

英紙タイムズ(7月8日付)によると、ヘンリー王子はロンドンのシンクタンクでインビクタス・ゲームのイベントに出席した際、手元の端末で全面敗訴を知った。王子は顔を紅潮させ、ネクタイをいじりながら「今にも泣き出しそうで、打ちのめされた表情」を浮かべたという。

「裁判での大敗とバッキンガム宮殿との宿泊を巡る泥沼の『ブリーフィング合戦』が重なり、破滅的なカオスに陥った。王室関係者はアンドルー、ヘンリー両王子を米ドラマの『デューク・オブ・ハザード(筆者仮訳:危険な公爵たち)』になぞらえている」(タイムズ紙)

「敗者のイメージ」と結びつけられるのを嫌がるメーガン夫人

チャールズ国王は宮殿を「直前のホテル予約」のように扱ったヘンリー王子の態度に激怒し、宿泊を拒絶して事実上締め出した。側近たちはヘンリー王子側が「宮殿への宿泊が決まった」と一方的に発表したことについて既成事実化の「罠」だった可能性を疑っている。

ヘンリー王子らは判決直後「完全かつ明白な揉み消し」と司法を糾弾する声明を発表した。しかし436ページに及ぶ判決は王子らが十分な証拠もなくジャーナリストの疑惑を追及した姿勢を批判した。司法批判に巻き込まれ、王室は国王の立場を危うくする行為を回避したとみられる。

ヘンリー王子にとって深刻なのは自らのブランド優先のメーガン夫人との距離だ。夫人がヘンリー王子の裁判闘争から距離を置いているのは「敗者のイメージ」と結びつけられるのを嫌がっているためとされる。夫人はヘンリー王子が試練に直面するたび距離を置く傾向がある。

この夏、英王室とメーガン夫人の狭間でヘンリー王子の孤立はますます深まっている。

【動画】「隠蔽工作」…プライバシー訴訟に敗訴したハリー王子が激怒?
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