<傷害事件を起こしたのは、難民認定されていたスーダン国籍の男だった>

英・北アイルランドのベルファストで6月8日夜、40代の地元男性が刃物で背中や顔を切りつけられ、左目を失明、右目も負傷して重体となった。現場にいた市民が犯人の男を取り押さえ、駆けつけた警官が殺人未遂容疑で逮捕した。

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逮捕された男はスーダン国籍で、2023年2月に空路でパリからアイルランドのダブリンへ移動、そこから高速バスを利用して南北アイルランド国境を越えベルファストに到着した。同年に難民認定を受け、28年まで滞在許可を得ていたが、雇用や地域とのつながりはなかった。

男は殺人未遂、公共の場所での刃物所持、搬送先の病院でNHS(国民保健サービス)の女性放射線技師に対する殺害脅迫の罪で起訴された。保釈請求は却下された。襲撃の様子を捉えた生々しい動画が事件直後からSNS上で拡散した。

極右活動家やイーロン・マスク氏がオンライン上で煽る

これに呼応するように英国の極右活動家トミー・ロビンソン氏や米実業家イーロン・マスク氏がオンライン上で煽り、9日夜からベルファストをはじめ北アイルランド各地に暴動が広がった。事実上の「人種的な動機に基づくポグロム(組織的迫害)」の様相を呈している。

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覆面をした暴徒が移民や外国籍住民の自宅を次々と襲撃し、火炎瓶やレンガ、花火を投げ込んだ。生後2カ月の乳児を含む27人以上が家を追われた。外国籍住民の車両への放火が燃え移り、住宅が全焼。アフリカ系や中東系のスーパー、トルコ系の理髪店も襲われた。

10日夜には難民申請者を収容しているホテルを狙った約150人の覆面グループが警官隊と激しく衝突。投石を行い、車両を炎上させた。北アイルランド警察は治安維持のため放水車やプラスチック弾で鎮圧にあたった。公共交通機関は一時運行を停止、学校や商店も閉鎖された。

被害男性の家族「こうした暴力は望んでいない」
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