ローラは兄妹を引き取る。パイパーは目が不自由で、17歳のアンディが面倒を見ている。娘も視覚障害者だったローラは理想の里親に思えるが、その家が安全な場所でないことはすぐに明らかになる。
ローラは障害に付け込んでパイパーに嘘をつき、眠っているアンディに尿をかけ、彼が失禁したのだと思わせる。
家にはもう1人里子がいる。言葉を話さないオリバー(ジョナ・レン・フィリップス)を、ローラは檻に閉じ込めておくべき野獣のように扱う。
養子が養親一家に惨劇をもたらす『エスター』(09年)を反転させたような内容だ。そして映画史をたどっても、ローラほど凶悪な親はそういない。1981年の『愛と憎しみの伝説』に登場した母親以来かもしれない。
ローラのたくらみはなかなか全貌が明かされず、見終わった後も多くの観客が疑問に頭を悩ませることになる。
監督は里親をめぐる一見単純なストーリーで、観客を引き込む。常識で考えるなら、純粋無垢なパイパーは必ず守られ、生き延びなければならないキャラクターだ。だが物語が進むにつれ、さまざまなヒントが兄妹を脅かす闇の深さをにおわせる。
ローラは死者を復活させる儀式らしきものが録画された古いビデオを研究し、何やら凝った儀式を行っている。兄妹の父の葬儀では、「習わしだから」と言ってアンディに遺体の唇にキスをしろと迫る。アンディが断ると自分でキスし、遺体の髪を切って持ち帰る。たくらみを成功させるためには虐待も辞さない。
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