ロシアではクリミアや南部地域だけでなく、首都モスクワにまで燃料不足を訴える住民の声が広がっている。ウクライナによる度重なる攻撃が原因だ。

ロシアのほぼ全域でドライバーが購入できる燃料の量が制限され、特にロシア占領下のウクライナ全域、ロシア南部の大半とシベリアでは厳しい制限が課されている。

モスクワに公式な購入制限が導入されていないが、一部のガソリンスタンドは閉鎖され、別の場所では長い行列が見られる。

プーチン大統領は28日の閣僚らとの会合で、ウクライナによるドローン(無人機)攻撃が一部の地域で燃料不足を引き起こしたことを認めたが、ロシアはこれに対処していると強調した。

ロシアが併合したクリミアでは、ウクライナがここ数週間にわたってロシアの軍事行動を妨害するための作戦の一環として補給路への攻撃を続けている。

現地の当局は一般車両への燃料販売を停止し、勤務時間を短縮したほか、公共交通機関やカフェの営業時間を削減した。

29日にはクリミア最大の都市セバストポリで当局が一般向けにガソリンの限定販売を行った際、ドライバーたちは通常価格の約3倍となる1リットル当たり189ルーブルで買うために列を作った。

燃料不足はウクライナ南東部との国境に近いロシア南部の都市ロストフ・ナ・ドヌーにも拡大。現地の幾つかの給油ホースには「燃料なし」と書かれた紙が巻かれていた。一部のガソリンスタンドには「燃料販売は一時停止」という看板が掲げられていた。

ある男性は給油のためバイクを持ってきたが、結局給油できず「配達員として働いていたが、仕事をやめた」と明かした。

主要ガソスタ価格はおおむね据え置き