持ち家=お金を出して「負債」を買っている

生きていくにはなにかとお金がかかります。生活費や教育費などでお金は出ていく一方です。そこで多くの人は「ならばせめて後々残る資産、“家”を買おう」と考えます。そして給料が許す限界まで長期ローンを組んで、住宅を手に入れようとします。

しかしキヨサキは、これは資産形成のうえで最大の間違いだと言い切ります。「持ち家」は資産ではなく「負債」で、中流層はお金を出して「負債」を買っている、というのです。

──なかなかショッキングな考え方ですが、確かに持ち家は、固定資産税などの負担もあります。

「家は安定した資産」という考え方は、実は過去のものになりつつあります。家を持つと固定資産税や保険や修理代などの必要経費が避けられません。

── 一方、 「金持ち父さん」 (キヨサキ氏の友人の父親)は、 例えば銀行から借金して倉庫を買い、それを貸して定期的に収入を得ました。キヨサキ氏の定義では、これは「資産」となる訳ですね?

キヨサキの資産の定義はとてもシンプルです。「負債」は、持っているとお金が出ていってしまうもの、「資産」は、お金を生み出してくれるものです。

倉庫(賃貸物件)の所有は、「家賃収入」という形でお金を生み出してくれるので資産です。あるいはビジネスも同じです。会社を持っていて、それが順調に稼働していれば、利益が上がり、株式も配当という形でお金を生みます。キヨサキに言わせれば「自分のポケットにお金を運んでくれるもの」が本当の資産であり、富裕になりたいなら、まずこれらを手に入れるべきだと彼は主張します。

ただし、最初はあまり大きなリスクは取らず、ごくわずかな資金で小さく始めて失敗もしながら知識を得ていくことが大切だとも言っています。

もちろん彼は、自宅を持つことを否定しているわけではありません。しかし彼の定義によれば、お金を生まない、住むための持ち家は資産ではなく負債なのです。

資産維持のためにお金を失ってはならない