やっていることはオバマと同じ?

──トランプ大統領はバラク・オバマ元大統領の核合意より良い合意を結ぶ、と言っていた。

覚書だけ見れば、オバマ政権の核合意より後退したと言わざるを得ない。相当程度、経済面でイランに実利を与えるということになっている。

今、トランプ政権として強調しようとしているのは、アメリカとイランの関係、そしてイランと周辺の湾岸諸国との関係が劇的に改善すれば、その先にはイランとイスラエルの関係改善というのもあり得るということ。トランプ政権とすれば、そこにオバマ合意との違いを見せようとしていると感じる。

──覚書の中に「アメリカなどが3000億ドルのイラン復興開発計画策定」とある。トランプ大統領はずっとオバマ元大統領がイランに対してお金を払ったということを批判していた。結局は同じではないか。

この点は実態を見ればむしろ後退だ。オバマ政権は核合意を結ぶことによって17億ドルをイランに渡しているが、これは1979年の(イラン革命後の)国交断絶前の資産。それを返すということだった。今回の3000億ドルについては桁も違うし、何よりイランが核放棄をする前に渡すということになりかねない。

ただし、アメリカ政府として資金を出すわけではない。アメリカと周辺の湾岸諸国の民間企業が投資をするということなので、比較が難しいが、イランが受ける経済的な利益は、やはり今回のほうが大きい。

──この規模の投資があると、イランは経済的に大きく変わる。

経済が良くなれば、アメリカやイスラエル、周辺諸国に敵対しなくなるという期待が、おそらくトランプ政権にある。

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