──今後のイランはアメリカが望むようなイラン、つまり強権国家ではあるがアメリカと話はでき、経済成長や発展を求めていくイランに変わることになる。中東も大きく変わる。
まさにそれこそが、トランプ大統領が望んでいることだ。中東を安定させて、新しいビジネスチャンスを切り開いていく。昨年5月にトランプ氏は中東歴訪でさまざまな投資案件をまとめたが、唯一残っている不安定要素がイランだった。それで今回攻撃したわけだが、その結果、イランも中東の安定に貢献し、ポジティブな関係に参加することになるのであれば、これはトランプ氏にとって非常に望ましい方向だと思う。
中間選挙への影響は?
──秋の中間選挙にも影響しそうだ。
物価を下げ、イランとの敵対関係を終わらせたことを強くアピールするだろう。
──失敗だったのではと思われている戦争だが、実はトランプ大統領の思いどおりの結果になりそうだということか。
もちろん、イランにアメリカがだまされている可能性もある。そこはまだ見極める必要がある。
──今回の交渉だが、パキスタン、カタール、あるいは中国のような仲介国が一定の役割を果たしたのか。
この1週間は、やはりカタールの存在が極めて大きかった。もちろん、パキスタンがこれまで仲介国の主な役割を果たし、中国も一部を果たしたということだが、最終段階においては、やはりカタールが一番大きかったようだ。カタールの場合は、イランから攻撃を受けたということもあるが、一方でイランの凍結資産はカタールの銀行で保管されている。そのあたりのこともうまく利用しながら、カタールがまさに体を張って合意を取り付けたようだ。