
ただ、トランプ政権の関係者は「実はそう見せているんだ」と説明している。イランが多くを取ったように見せてくれ、そうでないとイラン国内の強硬派を抑えられない、というのがイラン側の要請で、実際に60日間の協議が始まれば、イランは誠実に対処すると(説明している)。ホルムズ海峡の問題、核の問題、地域の安全についても誠実に対処するので、今の段階ではイランが取ったように見せてくれ……ということらしい。(ドナルド・)トランプ大統領もそれを信じたということで、覚書の上ではイランが取ったようにみえるが、実はウィンウィンの関係かもしれない。
イランが対米関係を劇的に改善させる?
──結果だけ見ると、実質的にイランが勝ったという分析が支配的と思うが、実際はそうでもないのか。
今のイラン、特にモジタバ(・ハメネイ)体制はアメリカと劇的に関係を改善するつもりがあると聞いている。周辺の湾岸諸国とも関係改善の用意があるということを、水面下で伝えてきているらしい。
もちろんにわかには信じられないが、トランプ大統領は今回はそれを信じて、イラン側に有利とみえる覚書で合意をしたということのようだ。
──イランにだまされている可能性もあるか。
それは十分あり得る。私はイランの専門家ではないが、少なくともアメリカとすれば、一縷(いちる)の望みに懸けたということではないかと思う。
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