<ナスダック上場で上々の滑り出しを見せたスペースXだが、その後株価が急落したことでさまざまな憶測が語られ始めた>

イーロン・マスクCEOが率いるスペースX社は、6月12日に米ナスダック市場に上場すると、初日の終値が160.95ドルと上々の滑り出しを見せていました。その後、数日間はどんどん株価が上昇、16日のザラ場では225.64ドルまで値を上げています。ところが以降は一転して売りの圧力が強くなり、22日には154.60ドルまで下がりました。

現地23日には一旦は買い戻す動きがあったものの、その日の終値は156.06ドルと依然として低迷しています。理由としては、様々な説明がされていますが、同社を含む「AI関連株」への期待が薄れているというストーリーが一番多く語られているようです。この間、急速に進化したAIですが、性能が高くなればなるほど精度が問題視されるとか、悪人の手に渡った場合に被害が大きいなどの問題から各国政府の規制が強まりそうだという問題が指摘されるようになっています。

スペースXの株価の低迷は、これまで長い間アメリカの株式市場を牽引してきたAI関連株のブームに陰りが出てきたことの象徴、そんな言い方がされているのです。では、このままAI株ブームが去り、それとともにアメリカの株式市場は低迷期に入るのかというと、そこまで悲観的な声は多くはありません。その代わりに、さまざまな憶測が語られています。

スペースXとテスラが合併?

1つは、スペースXと並んで、マスク氏が率いているテスラ社の株との関係です。テスラ株も同じように低迷しており、2025年末には500ドルに迫ろうとしていた株価は、現在は20%以上下げて380ドル前後での取引となっています。

スペースXもテスラも、両社ともマスク氏のイノベーションや突破力への期待感から、一種の未来への夢を買う株というニュアンスで買われているのは事実です。ですが両社の株価が低迷するなかでは、株主からは「いっそのこと両社を合併して、マスク氏率いる巨大企業に仕立てた方が時価総額を大きくできるのでは」という声が出ています。

こうした声はスペースXの株主からは、まだそれほど出ていません。上場したてのスペースXについては、これからも派手なジェットコースター的な株価の乱高下が期待できるし、それに乗っていきたいと考える株主が多いからです。一方でテスラの株主からは、スペースXばかりが話題になるなかで、テスラ株が埋没することへの危機感があり、だからこそ合併への期待が出ているというわけです。

スペースXがアンソロピックとオープンAIを買収するシナリオ
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