地域ライバルの包囲を受ける

イスラエルの敵はそれだけではない。旧オスマン帝国圏をめぐるトルコの地域的野心の高まりは、イスラエルにとって長期的な危険の1つだ。地域の力学は、イスラエルに有利とは言いがたい。

アラブ諸国のなかには、アラブ首長国連邦(UAE)のように、トランプが2020年に進めたイスラエルとアラブ諸国の国交正常化を定めたアブラハム合意に喜んで加わった国もある。

だが、今回のイラン戦争でイランからの攻撃を受けたサウジアラビアは、イスラエルから距離を取った。サウジアラビアとカタールはむしろ、イランとの関係改善を模索してきた。両国はこれまでのところ、アブラハム合意に加わるべきだというトランプの提案を一蹴している。

さらに遠くの国々では、イスラエル支持は急落している。少なくともその一因は、ガザとレバノンでの民間人殺戮の凄惨な映像と、数万人の死者にある。

イスラエルにとって、米国で好意的な世論が落ち込んでいることは懸念材料だ。最近のピュー・リサーチ・センターの調査によると、米国人の10人に6人がイスラエルに否定的な見方をしている。2022年には42%だった。

世界各国からイスラエルへの移民数は2025年、前年の3万人近くから2万1900人に大きく減少した。ただし、西側諸国から移住するユダヤ人の数は増加している。

イスラエルにとって海外での希望の1つは、台頭する大国インドだ。インドは技術協力を望み、過激なイスラム主義勢力との対峙という共通認識もある。

人口でアラブ人に並ばれる
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