全面侵攻には大きな代償

それでも、もしトランプがキューバに対する武力行使を決意した場合、対ベネズエラ型の特殊部隊を使った極めて限定的な作戦、対イラン型の圧倒的な空爆作戦、あるいは全面侵攻など、いくつかの選択肢があり得る。

ただ、キューバ軍の装備は時代遅れとはいえ、全面侵攻は大きな代償を伴うだろう。キューバは伝統的なゲリラ戦により非対称の戦いを展開する可能性があるし、アメリカの軍事資源は今、かなりの割合が中東に向けられている。
 

キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は4月の本誌のインタビューで、アメリカが攻撃してきた場合、「反撃する」と断言し、自らの生命や自由が危険にさらされることも辞さない姿勢を示した。また、キューバの集団指導体制と、「一枚岩の団結、イデオロギー的な結束、そして革命の理念」への忠誠ゆえに、現体制を打倒する試みや、造反者を確保する試みは失敗に終わるだろうと語った。

サバティーニは、キューバの場合、ベネズエラのようにアメリカに協力し、将来的にもアメリカに融和的な政策を取るリーダーが体制内に現れる可能性に懐疑的だ。

「第1に、キューバは強い結束力を持つエリート層に支配されており、親米的な人物は見つからないだろう」と彼は言う。「第2に、そういう人物がいたとしても、長期にわたり(アメリカに)従順であり続けるとは思えない」

「第3に、キューバには企業部門がない。大きな意味での市民社会も基本的には存在しない」とサバティーニは続けた。「たとえ存在したとして、体制転換のプロセスを支える社会基盤すらない」

キューバの軍主導コングロマリット「ガエサ」とは
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