異常があれば医療提供者が迅速に介入
従来型の在宅医療プログラムを本格導入していない病院も、ケアの一部を在宅に移行する方法を模索している。
北カリフォルニアで医療ネットワークを展開するサッター・ヘルスは、遠隔や在宅で患者をケアする取り組みを強化している。その1つが昨年3月に始まったデジタルケア「サッター・シンク」で、遠隔モニタリング技術を用いて患者が自宅で慢性疾患を管理できる体制を整えた。
最初に実施された高血圧患者向けのプログラムでは、専用の血圧計で測定した値が電子カルテに自動送信され、異常があれば医療提供者が迅速に介入する。
測定値が正常範囲を外れると患者にアラートが送信され、医師の診察がなくても助言や投薬の調整を受けることができる。昨秋からは妊婦や糖尿病、脂質異常の患者にも対象が拡大した。
こうした取り組みにより、医療機関は年に数回の診察だけでなく、患者のケアの過程全体を通じてより継続的に状態を把握できるようになると、サッター・ヘルスのクリス・ワー最高イノベーション責任者は語る。
「私たちの体は驚くほど精緻にできている。常に働き、常に変化しているからこそ、体とうまく連携していく必要がある」
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