約5人に1人が「白衣高血圧」
病院は24時間365日の医療と緊急時の迅速な対応を提供するが、慣れない環境は患者の健康に悪影響を与えかねない。病室の騒音や照明など、睡眠を妨げる要因は少なくない。こうした環境が睡眠障害や不眠症につながり、その影響が退院後も続く可能性を示す研究結果もある。
また、ハーバード大学医学大学院の研究によれば、約5人に1人が「白衣高血圧」に該当するという。自宅では正常な血圧でも、病院で測定すると緊張やストレスによって数値が急上昇する現象だ。
こうした問題の一部は技術で対応可能との認識が医療関係者の間で高まっている。コロナ禍で外出自粛を余儀なくされて以来、オンライン診察や遠隔モニタリング技術を活用したバーチャルケアが普及。対面診察の負担を減らしつつ重症患者のための病床を病院が確保できるようになった。
回復の場としてわが家に勝る場所はない。この5年間で、在宅入院プログラムの効果(患者のストレス緩和、医療制度の負荷軽減、質の高いケアによる成果)は証明されているが、その制度はまだ万全とは言えない。
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