<リニアの実用化を阻む最大の壁、トンネル問題。中国の新技術は光明となるのか、それとも新たな議論を呼ぶのか>

中国が実用化を目指す時速600キロのリニアモーターカーにとって最大の技術的ネックである「トンネル問題」に解決のめどが立ちそうだ。

超高速鉄道がトンネルに進入する際には、トンネル内部の空気が急激に圧縮され、低周波の衝撃波となって轟音や振動と共に出口から放出される。これが人体や野生動物、トンネルのインフラ、周辺環境などに悪影響を及ぼすと懸念されている。

そこで中国の開発チームは、トンネルの入り口付近に約100メートルにわたって吸音性の高い多孔質の緩衝装置を設置した。

さらにトンネル内部の入り口に近い壁にも多孔質のコーティングを施して、空気の逃げ道を確保。これにより、衝撃波を最大96%低減させることに成功した。

中国は北京・上海間など国内の主要都市をつなぐリニア鉄道網の構築を目指している。大規模な実地試験で効果が実証されれば、環境などへの影響を懸念する反対論に対抗する切り札となるかもしれない。

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