いま必要なのは「ロックスターCEO」ではない。自分の弱さを理解し、その影響を引き受け、目を開いたまま導けるリーダーだ。アメリカはそれを求めている。果たして、リーダーたちは鏡を見るのか? それとも次の炎上ネタに向けてポーズをとり続けるのか?

皮肉なことに、あのコールドプレイのバイラル動画には象徴的な意味が重なっている。バンドの代表曲「Viva La Vida」は、こんな告白で始まる。


I used to rule the world.(かつては世界を支配していた)
Seas would rise when I gave the word.(言葉ひとつで海が動いた)
Now in the morning I sleep alone...(いまでは朝、ひとりで目覚め)
Sweep the streets I used to own.(かつて自分が支配した街を掃き清めている)


敵によってではなく、自らの盲点によって崩れていったリーダーたち。その姿に、まさにふさわしいアンセムだ。

レス・T・チョルバ(Les T. Csorba)

ハイドリック&ストラグルズのCEO・取締役会向けコンサルティングパートナー。8月刊行予定の書籍『Aware: The Power of Seeing Yourself Clearly』の著者でもある。

※本記事は筆者の見解に基づいています。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月5日/12日号(4月28日発売)は「世界宗教入門」特集。

イラン戦争の背景にある三大一神教を基礎から読み解く[PLUS]宗教学者・加藤喜之教授の「福音派」超解説

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます