中東紛争で原料枯渇、供給網混乱...アジアの企業・消費者、生活変化に警戒感
原材料高の波及
世界の合成ゴム生産の半分を担う中国は、製造に必要なナフサの不足がサプライチェーン全体に及んでおり、タイヤや手袋などのメーカーが値上げするか、天然ゴムに素材を切り替えることを余儀なくされている。
SCIのアナリストの試算では、中国の生産量は4月に約3分の1減少する見通しだ。
タイヤメーカーのミシュランは、サプライチェーン担当チームが「フル稼働」し、契約を「可能な限り」履行するため出荷の管理や調整を行っている、とロイターに明かした。
インドでは、この戦争の影響で既にペットボトルやキャップの価格が跳ね上がり、ボトル入り飲料水の価格が上昇。また現地で事業を展開する国際的なビールメーカー各社は、ガス不足を理由に値上げや供給の混乱が起きる恐れがあると警告する。
原油高やサプライチェーンの混乱は、中国南部の製造業集積地帯、東莞市にも影響が広がっている。
米ウォルマートなどに製品を納入する玩具メーカーの経営者は、原材料コストの高騰が経営を圧迫していると述べた。従業員150人以上を抱えるこの経営者は「イラン情勢はわれわれ玩具業界に非常に大きな影響を与えている。新製品の見積もりに際しては、価格調整を行う公算が大きい」とロイターに語った。
原油高は小売段階の燃料価格に直接反映され、ガソリンや軽油、航空燃料、調理用ガスの価格を押し上げるとともに、世界各地で企業活動や製造業のコスト増大をもたらしている。
こうした中で消費者にもパニックが生じ、ごみ袋などの商品の買いだめが起こりつつある。韓国のスーパーでは品不足が報告され、購入制限も実施されている。
韓国の学生、リュ・ジュンホさん(24)は今週、ごみ袋のほかにラーメンを買い込んだ。
「ごみ袋の価格が上がるのではないかと心配で20リットル入りを10枚購入した。ラーメンも多く買った。プラスチック包装のコストが製品価格の大部分を占めていると思ったからだ」と話した。






