最新記事
米中関係

TikTokは「プロパガンダの道具?」...売却後も残る「中国の影響」と「アルゴリズム支配」

UNDER THE INFLUENCE

2026年2月26日(木)15時00分
マイカ・マッカートニー

それでも、疑念は残る。サービスの土台を成すテクノロジーはバイトダンスが保持し続けるとみられ、中国共産党が引き続きアルゴリズムに影響を及ぼせるのではないかと指摘する論者もいる。

今回の取引は「中国政府への屈服にほかならない」と、保守系シンクタンク、ハドソン研究所のマイケル・ソボリック上級研究員は評している。


アルゴリズムは今後もバイトダンスがコントロールするらしいと、ソボリックは本誌に語る。「もしそうだとすれば、新会社は政治的なコンテンツの拡散を後押しする力も、抑制する力も手に入れられない。その力は中国政府が握り続ける」

全世界のユーザーは20億人

TikTokが世界のメディア消費に占める地位は圧倒的だ。ユーザー数は全世界で約20億人。アメリカだけでも約2億人に上る。

TikTokに対する懸念が高まり始めたのは、トランプ政権1期目の2019年。当時は米中関係が急速に冷え込む一方で、TikTokの人気は飛躍的に高まっていた。利用者が急増するなか、中国企業が中国政府の求めに応じてデータを引き渡す法的義務を負っていることも重なって、TikTokを見る目が厳しくなっていった。

インドは20年に、TikTokの利用を全面的に禁止した。政府支給のスマートフォンにTikTokのアプリをインストールすることを禁止する国も相次いでいる。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

欧州ステランティス、下期201億ユーロの赤字 EV

ビジネス

独プーマ、今年も赤字継続と予想 配当中止

ビジネス

「日本の安定性」に魅力の外資系企業、63%で過去最

ビジネス

LSEG、40億ドルの自社株買い計画 エリオットが
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違…
  • 5
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 6
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 7
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 8
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 9
    2月末に西の空で起こる珍しい天体現象とは? 「チャ…
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 6
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 7
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 8
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 9
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中