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夫婦が壊れる理由...朝から「仕事に行かないで」と泣く36歳妻と、愛情が深い40歳夫の場合

2026年1月31日(土)09時10分
印南敦史 (作家、書評家)

「抱きしめるなどして、落ち着かせてあげて下さい」


「あの、僕は他に何をすれば」
 最後に義昭さんから質問がありました。
「お話しした通り、美香子さんとお母さんとの間に立ってあげて下さい。お母さんから連絡が入って美香子さんが不安定になった時は『大丈夫だよ。僕がいるから』と声をかけたり、『死にたい』と言い出したら『カウンセリングの予約しようね』と言ってあげるか、あるいは、義昭さんが予約を入れて下さっても構いません。でもその前に、抱きしめるなどして、落ち着かせてあげて下さい」
 義昭さんの「分かりました」という言葉でその日のカウンセリングは終えました。(138ページより)

半年後には、美香子さんは「母親からの電話に出ない」「義昭さんに代わりに出てもらう」ことが2回に1回はできるようになったという。半年の間に3回ほど緊急のオンラインカウンセリングをしたものの、30分話すとだいぶ落ち着き、義昭さんに頼らなくていいようになっているようだ。

回復にはまだ時間はかかるが、もっとよくなっていくはずだと著者は記している。


『夫婦はなぜ壊れるのか――カウンセリングの現場で見た絶望と変化』
夫婦はなぜ壊れるのか
 ――カウンセリングの現場で見た絶望と変化
 山脇由貴子 著
 幻冬舎新書

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[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。他に、ライフハッカー[日本版]、東洋経済オンライン、サライ.jpなどで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『この世界の中心は、中央線なのかもしれない。』( 辰巳出版)など著作多数。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。

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