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夫婦が壊れる理由...朝から「仕事に行かないで」と泣く36歳妻と、愛情が深い40歳夫の場合

2026年1月31日(土)09時10分
印南敦史 (作家、書評家)

就職後、猛烈なアプローチを受けて結婚したが...

溺愛されていた2歳上の兄からも、バカにされているように感じていた。家にいたくないため、高校生になってからは外で遊ぶようになった。しかし帰宅が遅くなると、2時間くらい殴られ続けることもあった。

父親はかわいがってくれたが、仕事が忙しく、単身赴任の時期もあったため守ってはもらえなかった。また、父親に相談すれば、そのたび母親からの虐待は激化した。

勉強をがんばったので志望の大学に入ることができ、卒業後は希望の職種に就けた。自立すると「殴られなくて済む」と感じ、ようやく安心できる生活を送れるようになったようだが、それでも死にたい気持ちは消えなかった。


「小学生の頃から自傷はあって、当時は抜毛。中学生の頃は軽く指先とかを切ったりしてました。母に見つかると怒られるって分かってるので、気づかれないように小さい傷にして。小学生の頃から『私は生きてる価値ないんだろうな』って思ってました」(133ページより)

就職後、仕事の関係で義昭さんに出会い、猛烈なアプローチを受けて結婚。しかし一緒になってからも、自分の不安定さで夫に迷惑をかけているのが本当に申し訳ない気持ちなのだという。


 心理テスト結果は虐待によるトラウマが深刻。人に対する安心感がないので、無理に明るく振る舞ったり、相手の気持ちを考え過ぎる、ややもすれば自己犠牲的になりがちで、過去の恋愛は実際にそうだったと美香子さんは言います。
「ダメな男に尽くしてばっかりいましたね」
 義昭さんには強い愛情があり、依存と甘えも出ています。義昭さんに嫌われたのではないかと感じた時、母親から連絡があった時、また、母親に何か文句を言われた時にパニックになり、衝動的に死にたい気持ちが出て来る事も分かりました。その時には悪夢にもうなされるそうです。(133〜134ページより)

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