参政党が「欧米右派との連携」に踏み出す...国境を越える影響力狙う
神田外語大学の講師で、日本政治を専門とするジェフリー・ホール氏は参政党の戦略について、日本で孤立しがちな極右政治の大きな変化を示しており、党の持続性を高める可能性があるとみる。「参政党が語ることの多くは、移民が各国をどう破壊したかについてだ。欧米で同じような話をする人物と会い、彼らから認められることで神谷氏が目立つことになる」とホール氏は言う。
日本の在留外国人は2024年末時点で約380万人。過去最高を更新したものの、人口の3%であり、米国や西欧よりもはるかに少ない。それでも参政党が発する「静かな侵略」という警告は、7月の参院選で物価上昇にいら立つ一部の有権者の共感を呼び、同党の議席を1から15へ急増させた。
神谷氏はロイターとのインタビューで「いずれは連立与党の一角を担うことを考えている。その時に国際的な理解がないと、日本の極右政党が勃興してきて危ない政権になったとなりかねない」と語った。「軍国主義にしたいわけではないし、極右の政策を取りたいわけではない。今の段階からしっかり認識してもらうことで、参政党が大きくなったときに海外の政党や政治家とも話ができる状態を作っておきたい」と述べた。
(John Geddie、Tim Kelly、Nathan Layne、山口貴也 編集:久保信博、岡坂健太郎)
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