「これが自衛ですか?これは戦争犯罪です」...パレスチナ大使が語ったイスラエルとの葛藤とハマスへの思い

2025年7月12日(土)17時08分
山田敏弘(国際ジャーナリスト)

私たちが抵抗するたびに、私たちはテロリストと呼ばれます。そして抵抗する権利は国際法によって私たちに与えられています。ジュネーブ条約、国際決議、人権に関するすべてのものが、軍事占領下にあるいかなる人々も、外国による軍事占領下にある人々も、いかなる形であれ抵抗する権利を持つと言っています。

だから、私たちが最初のインティファーダ(民衆蜂起)を起こしたとき、それは市民の抵抗でした。彼らは私たちの背骨を折り、家を焼き、私たちを撃ち殺しました。それは占領に対する市民の蜂起でした。私たちがすることは何でも常にテロリストのレッテルを貼られます。しかし彼らにとっては自衛です。しかし人々は、イスラエルがパレスチナを軍事占領している場合、自衛の権利を持たないことを知りません。これが国際法であり、法の支配です。

私たちパレスチナ人は、イスラエル人であろうとパレスチナ人であろうと、いかなる民間人の殺害にも反対です。そして、私たちの革命の歴史を見れば、私たちは民間人を殺したことは一度もありません。私たちは常に軍事占領軍を攻撃している。

それはイスラエルが今日のガザでしていること、つまり過去ほぼ2年間にわたって病院を爆撃し、大学を爆撃し、学校を爆撃し、保健センターを爆撃し、共同体そのものを爆撃し、テントにいる難民を爆撃し、テントの中で彼らを燃やし、8万トン以上の爆弾を投下していることに対する権利や正当性を与えるものではありません。それは自衛ではありません。

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