最新記事
グリーンランド

アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンランドがトランプに浴びせた「冷や水」

Greenland Signs Lucrative Minerals Deal with Europe in Blow to Trump

2025年5月23日(金)17時00分
ブレンダン・コール
鉱物などの天然資源が豊富なグリーンランドをトランプは併合したがっている

鉱物などの天然資源が豊富なグリーンランドをトランプは併合したがっている REUTERS/Hannibal Hanschke

<天然資源を目当てにグリーンランド併合を主張するトランプだが、グリーンランドはアメリカに資源を渡す気はないようだ>

鉱物、石油、天然ガスに富むデンマークの自治領、グリーンランド。トランプ米大統領が度々アメリカへの併合を一方的に要求していることで、国際的な注目を集めている。

しかし、グリーンランド側はアメリカへの併合を断固として拒否している。そして今月、グリーンランドはデンマーク本国やフランスと連携してトランプに冷や水を浴びせた。

本誌はホワイトハウスにコメントを求めている。


ロイターによると、グリーンランド政府は5月21日、フランスのジャン・ブール・グループと、デンマークおよびグリーンランドの不動産投資ファンドが支援する企業連合、グリーンランド・アノーソサイト・マイニング(GAM)に30年間の採掘許可を与えた。

この動きは、トランプのグリーンランド併合の野心を受けてのものだ。

今回採掘が許可されたのは、アノーソサイト。アルミニウム、マイクロシリカ、カルシウムを主成分とする白色の岩石だ。同岩石からは、環境への負荷を低く抑えたまま、アルミニウムやガラスを非常に細い繊維状にしたファイバーグラスを取り出すことができるが、GAMはグリーンランド西部で採掘したアノーソサイトをガラス繊維産業向けに輸出する計画を立てている。

【動画】気候変動を救う鉱物「アノーソサイト」とは?

この発表の際、デンマークのナーヤ・ナタニエルセン鉱物資源相は、航空機、車両、防衛用途のアルミニウム生産において、ボーキサイトに代替しうる環境に優しい選択肢となることを目指すとして、GAMによる資源開発に期待を示した。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

北朝鮮から弾道ミサイルの可能性あるものが発射、すで

ワールド

米、カーグ島の軍事目標「完全破壊」 イランは石油施

ワールド

米で「アンティファ」メンバーに有罪判決 初のテロ罪

ビジネス

パウエルFRB議長巡る召喚状、地裁が差し止め 司法
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 2
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切りは常軌を逸している」その怒りの理由
  • 3
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド太平洋防衛
  • 4
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 5
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 6
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革…
  • 7
    『ある日、家族が死刑囚になって』を考えるヒントに…
  • 8
    イラン攻撃のさなか、トランプが行った「執務室の祈…
  • 9
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 10
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中