最新記事
ガザ侵攻

救急隊員ら15人殺害の「過ち」を認めて逆に浮き彫りになったイスラエル軍の虐殺隠蔽体質

'Another Day, Another Cover-Up,' Rights Group Says as IDF Releases Report on Medics' Killing

2025年4月21日(月)20時12分
ジュリア・コンリー
パレスチナ赤新月社の救急車

ひと目でそれとわかるパレスチナ赤新月社の救急車(3月18日、ナブルス) Nasser Ishtayeh / SOPA Images via Reuters Connect

<ガザの救急隊員ら15人が殺害され埋められた問題で、イスラエル軍がようやく「誤りがあった」と認めたが>

*This story originally appeared in Common Dreams on Apr. 20, 2025. It is shared here with permission under a Creative Commons (CC BY-NC-ND 3.0) license.

3月23日にガザで、複数の救急車を含む車列がイスラエル軍(IDF)の攻撃を受け、救急隊員や援助関係者15人が死亡した問題で、IDFは「過ちがあった」と認める報告書を4月20日に公表した。

4月18日には、英ニュース専門局スカイ・ニュースがこの攻撃を詳細に分析した報道を行っていた。この中で専門家らは、戦争犯罪の可能性があると指摘。スカイ・ニュースの記者は「独立調査を求める声が高まるのは間違いない」とみている。

IDFは報告書の中で、「いくつかの職務上の過ちや命令違反、事件に関する報告不足」があったことが確認されたと述べた。

その一方で「隠ぺいしようとする試みはなかった」と主張。「不正確な報告書」を出したとして副司令官を更迭し、部隊長を戒告処分にすることで国際的な非難に応える態度を示した。

これより先、国連とパレスチナ赤新月社は、救急隊員らの遺体と破壊された救急車両が地下の浅いところに埋められているのを発見している。

報告書の発表を受けてパレスチナ人の作家で詩人のモサブ・アブ・トハは「これは冗談のつもりか」と述べた。「これが(亡くなった)救急隊員たちの子供や家族の助けになるというのか。戦争犯罪者は逮捕し、(国際司法裁判所に)引き渡して法の裁きを受けさせるべきだ」

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米金融大手、利下げ予想を後ずれ JPモルガンは27

ワールド

米NEC委員長、パウエル氏捜査に距離 FRBと司法

ワールド

トランプ氏、米ブラックロックCIOと15日面接 F

ワールド

イラン外相、反政府デモ「完全に掌握」と表明
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    筋力はなぜパワーを必要としないのか?...動きを変え…
  • 7
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 8
    美男美女と話題も「大失敗」との声も...実写版『塔の…
  • 9
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中