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荒川河畔の「原住民」(22)

日本は恵まれている? ホームレスから見た政府機関の厳しさと優しさ

2025年2月21日(金)19時15分
文・写真:趙海成

『私を覚えてもらうために、この赤い帽子をかぶって何年もこの辺をうろついてきました。なのにあなたは今さら私がここの住人なのかと聞いているのですか。教えてあげましょう、40年前からこの辺に住んでいますよ!』

警察の二人が顔を見合わせ、何かを思い出したように『そうですか、失礼しました』と謝ってくれました。もし以前だったら、私もそんな強気な調子では言えなかっただろうし、警察もそこまで遠慮しないだろうと思います」

「強制的に立ち退きさせられたことはない」

ホームレスになって12年のKさんは、警察の彼に対する態度を具体的に語ってくれた。

「警察は毎年6月と12月に一度、荒川の河川敷へ見回りにきます。何年前か前の夏に来た若い警察官は遠慮がなく、私に会うと『ここには住んではいけない。引っ越すんだ!』と言いました。

その時、私は反発しませんでした。警察官とけんかするのを恐れているのではなく、わざわざ喧嘩する必要がないと思ったからです。彼らは公務を遂行するために言っているだけです。だから私は笑顔でその警察官に『ああ、そうですか』と言いました。

警察官は私をじろじろ見て、『次の見回りがある12月までに自分でテントを取り壊すことができますか?』と聞きました。『自分で組んだものは自分で取り壊すことができます!』と答えているうちに、胸のつかえが取れ、安心しました。

警察が自分で取り壊すように指示したので、それはつまり、私を強制的に追い出すつもりではないということが分かったんです。

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