最新記事

宇宙

今まで聞いた音で一番気味が悪い......NASAが投稿した「ブラックホールの音」にネット騒然

2022年9月16日(金)17時40分
松丸さとみ(Pen Onlineより転載)

別のブラックホールからはまったく違う音も

NASA Exoplanetsのツイートには、「ゾッとする音だ」や「チベットの僧侶の声みたい」「今まで聞いた音で一番気味が悪くて今夜眠れないかも」などのコメントが寄せられている。また、映画『スペース・オデッセイ』で使われた音楽に似ているとの指摘もあった。

画像の中でレーダーのように回転しているイメージは、さまざまな方向に放出されている音を捉えている様子を視覚化したものだという。また、青や紫の部分は、人工衛星チャンドラが捉えたエックス線のデータを視覚化した。

ブラックホールというと、あらゆるものを吸い込む恐ろしいもの、というイメージがあるのではないだろうか。今回ツイッターに投稿されたペルセウス座銀河団のブラックホールはまさにそのイメージにぴったりの恐ろしい音だが、同じブラックホールでも別の場所だと違うようだ。

NASAは、おとめ座銀河団にあるメシエ87のブラックホールから発せられているデータもソニフィケーションしている。こちらは、X線、可視光線、電波という3つのタイプの光の波長を音に解釈したもの。実際の音データを使用したペルセウス座銀河団のブラックホールの音とは性質が異なるが、あのおどろおどろしい音とは打って変わって、リラックスできそうな爽やかな音になっている。

>>■■【動画】「今まで聞いた音で一番気味が悪い」ブラックホールの音がこれだ■■

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

EXCLUSIVE-プーチン大統領、ウクライナ停戦

ビジネス

米耐久財受注、4月は0.7%増 設備投資の回復示唆

ビジネス

米ミシガン大消費者信頼感、5月確報値は5カ月ぶり低

ビジネス

為替変動「いつ何時でも必要な措置」=神田財務官
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目の前だ

  • 2

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」...ウクライナのドローンが突っ込む瞬間とみられる劇的映像

  • 3

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 4

    批判浴びる「女子バスケ界の新星」を激励...ケイトリ…

  • 5

    この夏流行?新型コロナウイルスの変異ウイルス「FLi…

  • 6

    テストステロン値が低いと早死にするリスクが高まる─…

  • 7

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 8

    日本を苦しめる「デジタル赤字」...問題解決のために…

  • 9

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 10

    「現代のネロ帝」...モディの圧力でインドのジャーナ…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 5

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 6

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 7

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 8

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 9

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 10

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中