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韓国事情

出国者が入国者の2倍の韓国 旅行収支の赤字が広がる

2018年2月15日(木)17時30分
佐々木和義

ク・ジョンモ韓国経済学会長は、観光産業は製造業などと比べて付加価値と就職誘発効果が大きく、海外旅行の需要を国内需要に移す画期的な内需振興策が求められると主張し、鄭昌洙(チョン・チャンス)韓国観光公社社長は、国内外支社の会議で出国者が外国人入国者の2倍を上回る状態を打破する対策を求めている。

国内旅行よりも海外旅行

文化観光体育部のまとめでは、2016年にソウルを訪問した国内旅行者は推定1323万7000人余りで、宿泊者は464万7000人と全体の35%にとどまっている。韓国はソウル発着の国内航空路線や鉄道、中長距離バス路線網が充実しており、首都圏から日帰り可能な地域が多いが、魅力的な観光資源が少ないうえに、宿泊費などの国内旅行は安いとはいえない。海外旅行の方が良いと消費者が考えても不思議ではないのが実情だ。

もっとも普及しているバスは、韓国語が読めない訪韓外国人にはわかりづらい。LCCが増え、平昌五輪に合わせて整備された高速鉄道など外国語対応のインフラは増えつつあるが、まだまだ十分とはいえず、外国人旅行者の誘客に取り組んでいる江原道も五輪後のインフラの活用策はない。

魅力あるコンテンツが限られ、外国人にも利用しやすい交通インフラが限られる韓国の旅行収支赤字の削減は多難である。

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